火花放電法という強み

弊社の粉末製品(アルミナ、マグネシア、スピネル)は、当社独自のオンリーワン技術である「水中火花放電法」を利用して製造した製品です。この製法は、純水中で多数の金属間に放電点を形成させ、溶融・蒸発による金属の剥離現象と水の電気分解により生成する水酸化物イオンとの反応により、ミクロンオーダーの金属水酸化物、または酸化物の微粉末を製造する技術です。この方法で製造された粉末は、品質の高い原料(金属ペレット)を用いることで、高い純度を維持したまま短い工程で微粉末にすることができるため、高品質とコストパフォーマンスに優れています。

アルミナ顆粒品については、弊社の造粒技術と焼成技術を用いて、高品質で高密度な顆粒品を、お客様のご要望に合わせた粒径で提供することが可能です。イットリアについては、弊社の粉砕技術を用いて、お客様のご要望にあわせた品質と粒径の製品を安定的に提供することが可能です。いずれの製品も、国際規格ISO9001に基づいた製品管理のもとで行っており、確かな品質をお届けしております。

 

岩谷化学では下記のようなさまざまな業種のお客様の廃液を有効利用さていただいております。

酸化アルミニウム・水酸化アルミニウム
(アルミナ)

  • 1
    触媒として
     イワタニアルミナから作成した、アルミナ顆粒品が担体となり、固体燃料電池などの様々な触媒にご利用いただいております。
  • 2
    蒸着材として
     イワタニアルミナは、中間屈折率材料として、光学材料用の蒸着材に利用されており、デジタルカメラや、携帯電話のレンズなどに利用されております。
  • 3
    焼結助材として
     イワタニアルミナは、窒化ケイ素セラミック等の焼結助剤としてEV車や、風力発電などの構成部材の一部にご利用いただいております。
  • 4
    サファイアガラスの原料として
     イワタニアルミナは、非常に不純物が少なく、サファイア原料に適しています。サファイアガラスはLED基盤や、スマートフォン・腕時計のカバーガラスなどに利用されています。
  • 5
    YAGレーザー原料として
     YAG(イットリア・アルミナ・ガーネット)レーザーは、イットリウムとアルミニウムの複合酸化物から構成されるガーネット構造の結晶にネオジムを添加して作られる固体レーザーで、近年、美容医療や自動車などの電子部品を含む工業製品に使われています。
  • 6
    試薬として
     一般的にアルミナは比較的安価で、反応性においては安定しており、熱伝導率は高く絶縁性に優れており、非常に硬い物質であるという性質から、高機能材料から塗料・ガラスなどの様々な用途に利用されています。イワタニアルミナは、非常に純度が高いため、それらの開発用試薬としての用途にも広く利用されています。

酸化マグネシウム・水酸化マグネシウム
(マグネシア)

  • 1
    蒸着材として
     イワタニマグネシアは中間屈折率材料として、イワタニアルミナと同様に、光学材料の蒸着材として利用されています。特にマグネシアの耐プラズマ特性を活かした材料に奥羽用されています。
  • 2
    焼結助材として
     一般的に酸化マグネシウムは、優れた熱伝導率を有しており、その特性を活かしてセラミック材料に添加し、焼結助材として利用されています。イワタニマグネシアはその製法の特性から純度が高く、不純物による影響を受けにくいことから、好評をいただいております。
  • 3
    電子材料として
     
    一般的に酸化マグネシウムは、絶縁性も高いため、電子材料の原料としてよく利用されますが、イワタニマグネシアはその製法の特性から純度が高く、不純物による影響を受けにくいことから、積層セラミックコンデンサ(MLCC)などの各種電子材料として高い評価をいただいております。
  • 4
    その他の機能性材料として
     
    そのほかにも、試薬としての用途や、蛍光体、特殊ガラズ原料、スピネル水和物用原料としてもご利用いただいております。

酸化イットリウム

  • 1
    触媒として
     イワタニアルミナから作成した、アルミナ顆粒品が担体となり、固体燃料電池などの様々な触媒にご利用いただいております。